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イングランド v. フランス [Rugby]

SKYSPORTS(英)の見出しは“Poor England fall apart in Paris”(哀れなイングランドはパリで粉々に砕け散った)。

シックスネイションズは第4節を迎えた。大会前はフランス有利との下馬評だったが、初戦でスコットランドに敗れて波乱モード。さらにイングランドもスコットランドに苦杯を喫した。そのスコットランドは前日の試合でアイルランドに破れ一歩後退。イングランドとフランスの勝者が優勝に大きく近づく。

キックオフ早々、キックのこぼれ球をフリッツが拾ってそのままトライ。これでフランスがリズムに乗り、3つのPKを決めて前半を16-3とリードで折り返した。

一方のイングランドはフランスから流れを呼び戻せない。後半早々PKを決め、何回かいい流れの攻撃が出たが、ノックオンなど簡単なミスでチャンスを生かせず。イングランドは深い位置から走り込んでボールをもらうライン攻撃ができず、スピードがない。攻撃を何フェイズ重ねてもゲインすることあたわず、フランスの堅固なディフェンスを崩すことができない。キックをすればダイレクトタッチになったり…結局、最後までリズムをつかめなかった。

それでもフランスの攻撃を何とかしのぎ僅差で残り20分を迎えたが、イングランドがスクラムでおかしたペナルティからフランスが速攻、イングランドがキック処理をもたついたところにトライユが走り込んでそのまま押さえ、さらに終了間際、リズムのないイングランドの展開をドミニシがインターセプトしてそのままトライ。この2つのトライがこの試合を象徴していた。

フランスは最後まで緊張の糸が切れず、安定した戦いぶりを見せた。デフェンスは最後まで破綻せず、イングランドに決定的なチャンスを与えなかった。従来のシャンパン・ラグビーに、組織的なエッセンスが加わり、完成度の高さを見せた。

フランスは身体の大きい選手、小さい選手が入り交じっている。WTBが大型化しているこのご時世、ドミニシは173cm(登録)しかない。タックルも大きなイングランド相手に、捨て身に行くのではなく、つかんで放さず、そこに味方の選手が素早く集散して、引きずり倒して止める。こうしたディフェンスはジャパンも参考になるはず。

フランスでの試合、毎回気になるのはスタジアムで奏でられているトランペットの音。あれってファンが自主的にやっているのだろうか…


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茨城の高校ラグビーがおもしろくなる! [Rugby]

元日本代表石塚武生さんが、常総学院のラグビー部監督に就任するらしい。

茨城の高校ラグビーといえば、清真学園・茗渓学園の2強独占時代が続いている。
かつて茨城の高校ラグビーといえば、元ジャパンの吉野俊郎、元早大監督益子俊志を輩出した、日立一の独壇場だった。ところが茗渓・清真が台頭してくると徐々に影を潜め、進学校ということもあってか現在は単独チームを維持するのがやっとのチーム状態になってしまった。
日立一の前に現れたのが茗渓学園。茗渓は80年代半ばからラグビー部が力をつけ(79年学校創設)、85年に初出場、しばらく日立一と2強を形成した。
茗渓は88年には花園優勝。SH深津、FH赤羽というスーパーHBを擁し、赤羽の3人とばしパスなど自由奔放なラグビーで注目を集め、そのスタイルはエンジョイ・ラグビーとも呼ばれた。
その後は清真が力をつけはじめ、94年に花園初出場以降、96年には栗原徹を擁してベスト8に進んでいる。
両チームともラグビースタイルは似ていて、BKにボールを回し、グランドいっぱいに展開する“おもしろい”ラグビー見せてくれる。このライバル2校がぶつかる茨城の決勝は花園とは違ったおもしろさがある。いわば茨城の早慶戦@高校ラグビーといったところか。特に近年では、茗渓は早稲田に進学する選手が多く、清真は慶應に進学する選手が多い。

茗渓・清真の2校はともに中高一貫校で中学からラグビーを始め、東日本大会でも上位の力を維持している。一方、茨城の他校のチームは高校に入ってラグビーを始める選手がほとんど。この時点でかなりのアドバンテージがあり、他校を力で圧倒してきた。ここ数年で力をつけてきた新鋭校つくば秀英が頭角を現してきたが、花園にはまだ届いていない。常総も90年に花園出場を果たしているものの、それ以降この2強に割っているには至っていない。しかしタックルマンこと熱いハートを持った石塚さんの監督就任により、勢力図が塗り替えられることは必至!茨城・高校ラグビーに注目しよう!


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今週のラグビー 2005-2006 vol.2 [Rugby]

Scotland v. Wales
ディフェンディングチャンピオンのウェールズと、初戦でフランスを破り勢いに乗るスコットランドの一戦。前半22分にLOスコット・マリーがタックル後の報復行為でレッドカード、一発退場。後半78分にFBサウスウェル、同79分にWTBパターソンがトライを帰して、敵地カーディフで意地を見せたが善戦止まり。約1時間、14人で戦ったスコットランドだったが及ばなかった。mixiに書かれていた現地観戦の話によると、レッドカードは、ウェールズの選手によるかなり遅いレイトタックルに対する報復行為によって出たモヨウ。
っていうか、JSPORTSさんよ、ジャパンの歴史的大敗の一戦以外、ここ数年スコットランド戦のライブ中継やってないじゃん…

France v. Ireland
初戦で思わぬ敗戦を喫したフランスと、イタリアに思わぬ苦戦をしたアイルランドの一戦。ふたを開けてみると、初戦でのフラストレーションを爆発させたフランスが、前半2分WTBルージェリーのトライを皮切りに前半だけで4トライの猛攻。後半48分の時点で43-3と思わぬ大差が付いた。しかしここから試合は一転、アイルランドが4トライを返し、最終スコアは43-31。オールブラックスならさらに手をゆるめず猛攻を続けるのだが、大差ゆえ気を抜いたラテンのラグビーか(笑)
余談だが、昨夏、アントラーズが来日したマンチェスターUTDを破ったとき、アントラーズの監督トニーニョ・セレーゾが次のようなことを言っていた。「ラテンのチームは気を抜くが、アングロ・サクソンのチームは常に本気。そのチームに勝ったことに意義がある」と。

トヨタ・ヴェルブリッツ v. 早稲田大
史上最強の呼び声高いワセダの社会人打倒への期待がふくらんだが、ここ10数年の社会人と学生の力関係からいって勝利は難しいと思われた。しかし、前半PKで加点すると、23分相手ゴール前ラインアウトからモールを押し込みトライ!さらに31分、FH曽我部がディフェンスのギャップをついてトライ!前半を21-14で折り返した。後半、ヴェルブリッツの猛攻を受けながらもインターセプトからの1トライのみに抑えて逃げ切った。社会人トップレベルからの大学生チームの勝利は18年ぶりの快挙。
この試合、勝因はなんといってもセットプレーを圧勝したこと。スクラムでは互角に渡り合い、モール、ラックなど接点での攻防も互角、集散の早さではワセダの方が上回っていた。そしてなによりラインアウトで完勝。トヨタのラインアウトのサインを完全に読んでいた。今年のワセダの強さは、個々人の強さ、チームとしてのまとまりはいうまでもないが、徹底したスカウティングで相手を研究し、かつ対応しうるチーム力があったことにあるだろう。
今日のスポーツ紙に副会長の苦言が出ていた。トップリーグになってどこも同じようなチームばかりになったと。それにしてもトヨタは引き立て役に回ることが多いなあ…。


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スコットランド、フランスを破る!-シックス・ネイションズ2006- [Rugby]

スコットランド  20-16  フランス

マレイフィールドで行われた6カ国対抗戦はスコットランドがフランスを破った。去年のスコアが9-16とは言え、近年の両チームの力関係から考えれば、この勝利を予想した人はおそらく少ないだろう。BBCは"magnificent victory"と伝えている。

スコットランドのファンタスティックな展開でWTBラモントが前半11分と後半45分にトライ、フランスをペースに乗せなかった。後半、フランスはスコットランドにプレッシャーを与え続け、後半49分にはNo.8 Bonnaireが、同76分にはHO Brunoのトライで迫ったが、スコットランドの堅いディフェンスを崩すことはできなかった。(BBC)

これで今年のシックス・ネイションズの動向がわからなくなった。確実に言えることはライバル・フランスのまさかの黒星でイングランドが優位になったことは否めない。ここにフランスとアイルランドがどこまで絡めるか、このへんで優勝争いが展開されそうだ。とは言え、初戦をとったスコットランドが、次節のアウェイをとれば昨年のウェールズのように波に乗って行く可能性も高い。



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マイクロソフトカップ決勝 [Rugby]

東芝ブレイブルーパス 33-18 サントリー・サンゴリアス

この試合、フィールドゲームにおいていかに風上・風下が重要なファクターとなるかを実感できる試合だった。

ブレイブルーパスはリーグ戦でサンゴリアスに37-6で圧勝している。この試合も風上に立った前半、28-6で折り返しリーグ戦を上回る勢いを見せた。FW戦で完全に優位に立ち、ブレイクダウンでも個々の強さを発揮、後半も揺るぎないものと思われた。
ところが後半は一転、サンゴリアスがBKの展開力を発揮すると、ブレイブルーパスは防戦一方。前半と後半で攻守がすっかり入れ替わった感があった。しかし押されながらも、要所での集散はブレイブルーパスが最後まで上回り、2トライに封じてサンゴリアスをかわした。

ハーフタイムのコメントでブレイブルーパスの薫田監督が、後半風下に立つことの注意をチームに与えていたようだが、こうした天候は物理的な影響だけでなく、精神的にもプレッシャーを与える。この試合は、ブレイブルーパス立川、サンゴリアス栗原と、両チームともにFBをケガで欠いていた。ブレイブルーパスはベテラン松田を、サンゴリアスはルーキー平をFBにおいた布陣でのぞんだが、風の強い試合ではやはり経験がものを言う。その点で最後方にベテランをおいてチームにプレッシャーを与えなかったブレイブルーパスに一朝の利があったか。


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シックス・ネイションズ [Rugby]

ほとんどのラグビーファンの方は今頃マイクロソフトカップ観戦の真っ最中だと思います。今回は東レ・パンパシフィック・オープン決勝を観るため、マイクロソフトカップはやむを得ずDVD録画してあとで観ることにしました。

いよいよ伝統のラグビー、シックス・ネイションズが開幕しました。
http://www.rbs6nations.com/index_6nations.htm
簡単に説明すると、イングランド、スコットランド、アイルランド、ウェールズ、フランス、イタリア(2000年から参加)の6カ国のナショナルチームによる対抗戦です。この場合の“国”というのは、日本やアメリカといったネイション・ステート(国民国家)ではなく、ネイション(文化的な共通性を持つ地域)のことです。日本のメディアではほとんど紹介されることはありませんが、ワールドカップが開催されるようになった現在でも、この6カ国対抗を世界No.1を決める大会と位置づける人も少なくありません。とくにイングランドとスコットランドの試合は、世界最初の国別対抗戦とされています。

↑トゥイッケナム・ラグビー・ミュージアムショップのマウスパッド(1911年のイングランド v. スコットランドの試合チケット)

JSportsでは今年も毎週1試合ずつライブ放送するようで、第1節はイングランド v. ウェールズが放送されました。ウェールズは昨年グランドスラム(注1)を達成し、見事優勝しました。FW・BKともに素早いパス回しでグランドいっぱいに使うラグビーは高い評価を得ました。特に初戦のイングランド戦で勝利に喜んだウェールズ・サポーターの中には(まさか勝てないと思って言った)公約通り、自分の急所を切ってしまった人もいたようです^^;

さて、昨日の試合。
イングランド 47-13 ウェールズ

ウェールズは去年と同じ戦術を使っていましたが、研究しつくされた感があり、手の内を読んでいたイングランド相手にあまり効果的に試合の流れを呼び込むことはできませんでした。むしろ目立ったのは、ウェールズの浅いラインから素早いパス回しよりも、イングランドの深いラインからスピードをつけて入ってくる選手の突破でした(注2)。こうした攻撃から、スピードに乗ったイングランド・オフェンスはブレイクダウンからしばしば大きくゲインすることが多く、さらに接点でのプレッシャーが後半響いたようで、想像以上の点差になりました。FHホジソンのキックが好調だったことも、イングランドの流れを呼び込む大きな要因だった(むしろ昨年のウェールズ戦は絶不調が敗戦の要因のひとつ)。

今年のシックス・ネイションズはおそらくイングランド、フランスにアイルランドがどこまで絡めるか、このへんで優勝争いを演じそうです。
スコットランドの試合は今年もライブはないようで…

(注1)他の5チーム全てに勝つこと
(注2)BKラインを上から見た場合、横一列に近いほど「浅いライン」と言い、斜めに並んでいる角度の大きいラインを「深い」と言う。


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ラグビー日本選手権予想@R25編 [Rugby]

明日からラグビーの日本選手権が始まる。トップリーグ(社会人)、大学、クラブチームの各大会で上位のチームが日本一をかけて争う。かつては社会人王者と大学王者の一発勝負で決せられ、しばしば学生が日本一になることもあった。

さて、R25に予想が書かれていた。

◎ワセダ
○NEC
▲関東学院

これって…。どういう趣旨でこの予想になったのだろうか。あとの方に大友信彦さんのコラムがあるがここもワセダの強さを際だたせて書かれている。今年のワセダは確かに強いがトップリーグ相手になると、少しでもラグビーを知っている人なら学生の勝利に疑問符が付くはず(大友さんのコラムにも「勝利は容易ではない」とあるが)。現状で学生がトップリーグに勝つことはまずあり得ない。

R25は街で配布されている無料情報誌。その読者層は偏りが無く広いものだろう。そんなところに書かれるのも学生の記事中心。やっぱりジャパンラグビーはまだまだ学生中心なのか…。


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ノットストレート [Rugby]

マイクロソフトカップ1回戦、神戸製鋼 v. 東芝。スティーラーズは完璧にやられましたが、この試合の印象は“ノットストレート”。前半、スティーラーズ、敵陣ゴール前でマイボールのラインアウトで、これがノットストレート。そんなに曲がっていたとも思えないのですが。あそこで1本とっていれば試合の流れは変わったかもしれません。とはいえ、ブレイブルーパスが勝っていた内容だったとは思いますが。もう1つは、スティーラーズ、マイボールスクラムで、SH後藤がノットストレートをとられました。これもそんなに曲がっていたようには見えませんでした。そうでなくても、スクラムでのノットストレートは最近のラグビーではあまりとらないのに。
この2つのノットストレート、杓子定規で笛を吹いて意味があるんでしょうか?

高校でラグビー部に入ったとき、初めに簡単なラグビーの本をもらいました。たぶん高校ラグビーの前年度のダイジェスト版の雑誌だったと思います。そこに初心者向けの素朴な疑問が書いてあって、その1つに「なぜラインアウトやスクラムではボールをまっすぐに投げ込まなくてはいけないのか」といった趣旨の質問があり、それに対し「ラグビーは平等性を基本とするので、他のスポーツとは違い相手ボールでも公平になるよう、まっすぐに投げ込みます」というような返答になっていました。「さすが紳士のスポーツ」と思った記憶がありますが、そのころと今とではとりまく環境が全く違います。ルールもその当時、ラインアウトのサポートプレーは認められておらず、スクラムも今とは違って相手のHOもボールを奪うためにフッキングしてきました。

その後、ラグビーのルール改正が進んでいったことは周知の事実です。一言で言えば「見ていて楽しいラグビー」~ボールがグランドいっぱいを動き回り展開されるラグビー~にする方向性を向けられました。要するにスペクタクル重視のラグビーです。なぜスペクタクル重視か?そこには観衆の目という考えが入ってきたからです。かつて神前での神事であった祭りは、第3者・観衆の目が入ってきたことにより、華美を競う祭礼になりました(柳田国男『日本の祭り』)。ラグビーも第3者の視点が入ってきたことにより、その目を楽しませ、「華美を競う」~スペクタクル~という方向になりました。観衆重視の考え方はプロ化にもつながります。となると、両サイドの当事者のみで健闘をたたえ合うよりも、やはり“勝利”が重要視されていくでしょう。そうなればノーサイドもなにもあったものではありません。

こうした動向はオフェンス有利のルールになっていきました。PKからのラインアウトをマイボールで再開、そして例のラインアウトのサポーティング、密集での厳格なオフサイド、メンバーの入れ替えetc。ルールが厳密化されると…どうしても“強者”有利になります。“弱者”は常に定められたルールの網の目をかいくぐった「戦術」によってに立ち向かいます。昔のラグビーのビデオを見ていると、網の目をかいくぐって創意工夫をし“強者”に立ち向かうシーンがたびたび見られます。ところがその法の目がどんどん緻密化されて、そこからこぼれ落ちたところに見いだしてきた戦術もできなくなってきました。前後半でFWとBKを入れ替えた日比谷高のような戦術はもはや昔話です。その結果、最近のラグビーはFWが強く、その上で総合力を高くしたチームが勝つことがもはや当たり前になってきました。かいくぐるのではなく、法の網の目に乗って作られた高い総合力のチームが勝つ時代、チームカラーもなにもありません。そして、もともとアップセットの少なかったスポーツですが、その傾向はますます強まっています。点数的には僅差だった試合も、近年は実力が如実に点差に表れます。スペクタクル重視は“強者”と“弱者”の関係を明確化しました。

さて、話をノットストレートに戻します。これだけルールの内容が変わっているのに、ノットストレートって意味があるのでしょうか。特にスクラムでの場合、試合を切らないという傾向から、最近ではほとんどノットストレートをとることはなくなりました。なのにこの試合のように、あそこまで厳格にとる必要は?また最近のラグビーではゴール前でのラインアウトの場合、敵チームはラインアウトを競ってきません。そんなところで厳しく反則をとっても試合がつまらなくなるだけです。もちろん“フェアな精神”を体現する「まっすぐ投げること」を否定するつもりはありませんが、ここまでルールの内容を変えて今更“平等に”というのも変な話です。あたかも“フェアな精神”が誰の目にも明らかにわかるプレーのルールだけわざと残しているような感じもします。スペクタクル重視もいいですが、スポーツの醍醐味は弱いものが強いものに勝つというところにもあると思います。

いつの時代でも、スポーツに限らず“弱者”は法の目をかいくぐる知恵を身につけて対抗していくわけですが、ラグビーの場合は?’50年代と今日のサッカーとではスピードが全く違うように、ラグビーのプロ化はますますスペクタクル重視を促進し、今のラグビーよりスピード感あふれるものになっていくことは間違いありません。そしてノーサイドの精神よりも勝利が優先されていくことでしょう。IRBの保守的な考えと相乗すると、実力のない国とある国との格差はますます広がり、グローバル化どころか別の意味での“特権階級“のスポーツ化が進んでいくような気もしてきます。


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Scotland the Braveは健在だったが… オールブラックス、グランドスラム [Rugby]

雨のマレイフィールドでスコットランドを破り、オールブラックスが1978年以来2度目のホームユニオンにグランドスラムを達成した(1984年のオーストラリア以来)。

●Scotland 10-29 New Zealand○
スコットランドはパターソンのPKで先制したが、前半はNZがゲームの主導権を握り、5mスクラムからSHウィップーのグラバーキックをWTBギアが抑えてトライ。
後半、スコットランドは地域を支配し、NZを攻め続け幾度となくチャンスを作ったが、残り6分ギアに2本目のトライを奪われて万事休す。キャプテン・ホワイトのタッチダウンがビデオレフリーでトライと認められないなど不運もあったが、肝心なところでラインアウトを奪われるなどチャンスを生かせなかった。それでも後半は果敢なプレイで王者を苦しめ、終了間際にウェブスターがトライ、"brave"スコットランドの意地を見せつけた。
NZはD・カーターなど13人を入れ替える布陣で臨んだが、攻め込まれながらもサポートプレイ、タックル後のオフロードパスなどで懐の違いを見せつけ、要所で確実に得点し格の違いを見せつけた。試合後、マレイフィールドはグランドスラムを達成したオールブラックスの偉業に対する賞賛に包まれたという。

JSPORTSよ、スコットランドの試合もやっておくれ…


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第7回W杯はNZ! [Rugby]

第1ラウンドで最有力だった南アフリカが敗れ、最終ラウンドでNZが日本を破ったモヨウ。
前回NZはスポンサーシップをめぐってオーストラリアとの共同開催に失敗し、今回リベンジしたかたちになった。NZでの開催は1987の第1回以来。
ラグビーのグローバル化という大義名分よりも、収入利益などの安定した実を取ったってことかなあ。

マーティン・ジョンソンは日本支持だった!?

ウマンガも嬉しそう。

それにしてもIRBホームページの更新遅すぎ!


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