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Japan v. Australia PM XV [Rugby]

行ってまいりました。

当初の予想は40点台-20点台のスコア。
結果は61-19…うーむ。

個人技とパワーにやられた感じです。
接点ではそれなりに頑張っていたのですが、ターンオーバーから独走を許すことしばしば。
そしておきまりのミスで自滅…orz
ジャパンもタックルには行っていましたが、相手選手の絶妙な“ずらし”と強さでタックルポイントを外されるのが目に付きました。

LO赤塚は前者にはいいけど、後者は…昔のLOじゃないんだから。
HO松原は相変わらずスローイングが…
SH後藤はプレッシャーを受けての球出しが…
セットプレイとフィールドプレイの両方に秀でた選手を15人揃えないと勝てません。
あと1年でどこまで修正できるのか。

隣の神宮球場でやっていた、六大学選抜 v. スワローズの方がよかったかな…

明日は慶明戦だ!


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カーワン伝説、再び! [Rugby]

ジャパンのヘッドコーチに伝説のウィング、ジョン・カーワン!
カーワン・ファンのオイラにとってはたまらなく嬉しいニュースであります。
高校生の頃、PNにカーワンを使ってましたから。

NZラグビーからフランスラグビーに方向性を変えてたと思ったら、またNZ!?
JRFUどうなっとるんじゃい!とお思いの方もいらっしゃるでしょうが…
そこは日本慣れしたカーワンの手腕と、人気にあやかりましょう。

カーワンはオールブラックスで63キャップ、35トライ。
191cmのウィングとして活躍し、現在のライン際で相手を蹴散らしす、スピード感あふれる巨体ウィングの先駆的存在です。
95年ウォークランド・ウォリアーズでリーグ転向、97年にグリーンロケッツでユニオン復帰を果たし99年までプレイ、のちにイタリア代表監督も努めました。
第1回W杯でみせた90mの独走トライは伝説。

日本ではテレフォンカードにもなっていました。


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チケット・ゲット [Rugby]

うっかりしていました!
発売日をチェックせずにのんびりとネットを見ていたら、9月30日販売開始!
イープラスだとバックB指定のわずかを残してSOLDOUTではありませんか。
ということで急いで新宿まで買いに行ってきました。

やはりありましたよ、サブナード。
バックA指定を購入することができました(^^)

KEIOは対抗戦初戦、日体大を48-25で破ったモヨウ。
去年も僅差の試合でしたが、スコアを見る限り今年も楽勝とは言えないようで…

11月23日は年に一度の大一番。
今年はここ数年よりはやってくれるはず!
“魂”を見せてくれぃ。


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雨空にアズーリの青が映えた ジャパン v. イタリア代表@秩父宮 [Rugby]

昨日は雨空のなか、ジャパンとイタリア代表のテストマッチを秩父宮で観戦してきました。

先週のパシフィック・ファイブネイションズ、トンガ戦で大敗。この日もイタリア相手にFWがおされっぱなしで、BKにいいボールを供給できません。やっとボールを出しても接点に人がかかりすぎ。ボールが展開されるラインには3人しかいないことも。後半、イタリアがメンバーを代えると、ジャパンもオフェンス、ディフェンスを修正できましたが結局ノートライに抑えられてしまいました…。雨の日の試合で両チーム、キックが多くなるのはわかりますが、精度の差がありありと。ましてラインが押されている状況ですから、策なしキックは相手の思うつぼになってしまいます。

後半早々、ジャパンゴール前からのイタリアのライン攻撃で、FHペズがラインの背後に蹴った小さいキック。CTBベルガマスコがキャッチしてそのままタッチダウンしましたが、ああいうプレイはシックスネイションズのような高いレベルでもまれていないとできないよなあ。
トンガ戦よりはタックル、ボールへの執念など、ジャパンの気持ちを感じましたが、それだけではどうにもならないって感じ。他のメンバーで戦ってもさして状況は変わらなかったでしょう。点差の異同はあれ、現状では勝つことはできなかったように思います。しかしいちばんの問題は、ジャパンが勝つという気持ちを持って、そして勝つためのゲームプランを試合に望んだのかということ。そこが全く見えませんでした。

雨のよどんだ空色でしたが、キックあり、ランありでピッチを駆け回るアズーリの青はものすごく鮮やかに映えていましたよ。

今回、観戦していた席のまわりは大きな声を出す人が多くいました。試合内容がそうさせたのかもしれないけど、「ウォー」というドスのきいた叫び声にも似た音がしばしば発せられて、ジャパンをけなすヤジが。気持ちはわかりますが怒号にも似たそれは気持ちいいものとはいえない…。4列ぐらい前にいたアイランダーと思しき女性は、第1試合ではもちろんソウルの応援。ソウルの選手がペナルティをすると、「アヤマッテアヤマッテ。ゴメンナサイネ」とスタンドから大きな声をかけていました。周囲は笑いの渦。和やかな気分にもなれました。こういう気分でラグビー観戦したいものですねえ。

試合後、イングランド v. ワラビーズを観戦するためにCLUBHOUSEへ。前回ワールドカップ決勝の日には、多くの人が熱狂しビールがなくなる事態に陥ったようですが、今回は席が埋まる程度の混み具合。ワラビーズのジャージを着た人たちもチラホラいて、店内は「Go! Wallabies」の雰囲気です。昨年、イングランドFWに打ち砕かれたワラビーズですが、この試合では圧勝。後半のトライラッシュで店内はさらに盛り上がりました。

新潟で行われた春の早慶戦は慶応が勝ったモヨウ。慶応が早稲田に勝ったのは何年ぶりでしょうか(全早慶明を除くと)…。ヤマトに主力をとられていた早稲田とはいえ、やはりうれしいもの。タイガースも連敗脱出で、人生悪いことばかりじゃない!


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パシフィック・ファイブネーションズ [Rugby]


ジャパン 16-57 トンガ

もう笑っちゃうしかないですね~。
ジャパンはいったいなにをしたかったんでしょうか。
スクラムは完敗、ブレイクダウンも完敗、ライン攻撃は止まってボールをもらう選手が目立ちスピードなし、ミス連発。タックルは簡単にはずされる、ルーズボールは傍観。気持ちも伝わってこない。モールに一筋の光明があるぐらい。

今更いうのも何ですが、エリサルドになってから「?」のつく選手が選ばれているような…。なんでFHが大西?大西ではスピードのあるライン攻撃は無理だと思うんだけど。FWが劣勢のときに対応できるHBがジャパンには不可欠。後半最初、立て続けにスコアされたようなとき、チームを鼓舞するような選手もいなかったのが残念。

は~、楽しみにしていたパシフィック・ファイブネーションズですが、勝てる可能性があったのはこの試合ぐらい。次の試合以降はもっと目を覆いたくなる可能性大です。
痛い目に遭ってから意地を見せるのもジャパンの特性ですが…それに期待するしかないかなあ。


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SUPER14 決勝 [Rugby]

霧のたちこめるクライストチャーチで行われたSUPER14決勝は、クルセイダーズがハリケーンズを破り、2年連続6度目の王者についた。

PKをそろぞれ3つずつ決め、9-9で迎えた63分、敵陣5mスクラムから展開、CTBラウララが飛び込んで均衡を破り、19-12でハリケーンズの初制覇の夢を打ち砕いた。


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ラグビー日韓戦 [Rugby]

雨が降ると見こしてメインスタンドに席をとりました。メインスタンドから見るのはかなり久しぶりです。ギネスの缶を7割飲んだところで国歌斉唱。韓国の国歌が終わると、さながら永ちゃんのような白のスタンドマイクが運ばれてきました。とはいえ、国歌斉唱は永ちゃんではなく森山良子さんでしたが。

試合開始。前半はジャパンがまとまり、個々の判断力も発揮されて理想的な展開となりました。あんなにまとまりのあるジャパンを見るのは久しぶり。フランス合宿の成果が出てきたなと思いつつハーフタイム。後半も、197cm佐藤と大畑の連続トライ。…まではよかったのですが、70分以降急速にまとまりがなくなります。リザーブを投入したこともあるでしょうが、個々の判断も悪くなり、ミスを連発。韓国BKにもたびたびゲインを許してしまいます。もともと韓国のBKは個々のスピードにたよっており、FBやブラインドWTBがライン参加してスピードで一気に突破する、あるいはカウンターから一気にゲインというのぐらいしか怖さはありません。ここまでは韓国BKを封じ込めていたのですが、後半息を吹き返した韓国BKにたびたびゲインを許し、87分、ブラインドのライン参加からトライをとられてしまいました。

ラグビーでは、チーム間で力の差があり、前半に点差がついてしまうと、後半には前半の倍の得点が入るというのが多々あります。ところが後半だけ見れば17-14。ジャパンが気を抜いたのか、韓国が立て直して意地を見せたのか。どちらの要素もあるのでしょうが、ジャパンからしてみればこんな試合内容ではまだまだです。ただでさえ後半残り20分で崩壊し、点差をつけられるのがパターンなのですから。春のテストマッチ・シリーズで克服していってもらいたいところ。
それと、SH矢富は期待していたけど、ジャパンではまだ使えそうにないなあ。あと、エリサルドHCのリザーブの使い方がよくわかりません。多くの選手を試すというのはわかりますが、安藤をFBに入れてみたり(・・?

さてさて、試合後、観戦仲間と新宿のスポーツバー・クラブハウスで祝勝会(?)。ちょうどNRLの試合が放送されていました。ビールを飲みながら、それを見た1人(ラグビー歴数ヶ月)が一言、「同じラグビーとは思えない」…。そりゃあ、スピードもパワーもちがうよ(^^;
とはいえ、スーパー14などのスタジアムをTVで見慣れていると、久しぶりのユニオン生観戦は…なんかスピードがない。そりゃあ、ナイトゲームでカクテル光線のなかでやって、カメラワークでスピード感が演出されるというのもあるでしょうがねえ。それに秩父宮のピッチの芝の広くはげあがったところが数カ所。海外のスタジアムと比べると、どうしても見窄らしく感じる今日この頃です。


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NRL観戦記3 ブロンコズ圧勝! [Rugby]

ブリスベン市内を走るシティトレインにはブロンコズのチームカラー・マルーンと、イールズチームカラー・青と黄のジャージを着た人たちばかり(ちなみにマルーンは、QLD州の色でもあって、ユニオンではQLDレッズがチームカラーにしている)。

試合は15:00K.O。まだ13時過ぎなのにこんなに人がいるとは(後ほどミスに気づく)。そうこうしているうちに電車はローマ・ストリート駅へと滑り込む。ドアが開くと3色がどばっと電車からあふれ出た。地図を見ながらスタジアムへの道を、と思っていたけど、どうやらその心配はなさそう。この3色の波はスタジアムまで続きそうだから。
駅には“football game”と矢印が記された、スタジアムへの方向を書いた貼り紙。う~ん、この国ではfootballとはラグビーなんだ、と実感してなんだか嬉しい(もちろんルールズの存在も忘れてはいけません)。

駅から3色の波はシャトルバス組と徒歩組に分かれた。我々はてくてくと徒歩組の波に乗る。しばらく歩くと、目の前に赤い4つの“X”が目に入ってくる。オーストラリアを代表するビール、フォーエックスの工場だ。3色の波はフォーエックスの手前で右に折れる。すると大きなスタジアム。

時刻は13:45ゴロ。1時間以上前なのにたくさんの人。試合前に何かイベントでもあるのかしらん、やはりリーグは人気があるなあ、オーストラリアでは試合前から盛り上がるんだぁ、と思いながら、チケットを手にゲートへ向かう。ゲートではチケットのバーコードを読ませるとバーが開く仕組みになっている。
スタジアムに入り、観戦前に喉を潤すビール(もちろんフォーエックスでした)を買う。このあたりで雰囲気の違いに気づきはじめる…スタジアムを包み込んでいるのは、まぎれもなく試合が始まる雰囲気なのだ!でもチケットには15:00とあったし…と見直すや、時計が14:00指すと両チームの選手たちが、チアリーダーの間を通ってピッチに現れてきた。これは絶対に試合前のイベントや前座の試合の雰囲気ではない!そんなことをよそにピッチ上ではキックオフ。ビールを持って急ぎ足でシートに向かった。

ブロンコズ 30-10 イールズ

ブロンコズはウイング・Tame Tupouと、ファイブエイス(フライハーフ)・Darren Locyerの活躍で、イールズを30-10で圧勝した。
Tupouは195cmで110kg!イールズ・ディフェンスを粉砕して前半に2トライ。後半にはLocyerがゲームを動かし、3つのトライを演出、自らも1トライを決め、圧倒。
ユニオン同様、観客席はどちらのチームのサポーターも入り交じって観戦しているが、劣勢の色が濃くなるに連れイールズ・サポーターは徐々に席を立つ(ゴール裏にはおそろいのシャツを着た組織的な応援をする区画が設けられていましたが)。
試合中はチアリーダーの華やかなパフォーマンスや、ブロンコズのマスコットの馬のマスコット、本物の馬が登場していました。

翌日の新聞には、Locyerを賞賛する記事と、イールズのハーフバックでゴールド・コースト出身のTim Smithがイールズのプレッシャーで全くプレーできなかった記事を載せていました(ゴールド・コーストはブロンコズのお膝元!)。

ユニオンを見慣れた者にとっては、リーグのゲームはわかりやすいようでわかりにくい。密集がなく、継続できる攻撃権が与えられているため、ユニオンで言えばBKの攻撃をずっと見ている感じ。もちろん試合の起伏となるゲームのポイントはあるわけで、それを見いだすことができる前にゲームが終わってしまったという感じです。
日本ではリーグの試合はほとんど見ることはできません。トランスワールドスポーツでダイジェストを見かけるぐらいでしょうか。新宿のスポーツバー・クラブハウスではNRLを放送しているので、そこに行くしかないかなあ。もっと見極めないと。

スタジアム内にはアフターマッチ・バーが試合後1時間開店していて、駅までの道にもパブやバーが軒を並べ、試合後のひとときを楽しんでいました。このあたり、日本とは大きく違うところです。そしてもう1つ、キックオフ時間はシドニーの時間で書かれたいたようで…QLD州とNSW州では1時間の時差があります。


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NRL観戦記2 チケットを買う [Rugby]

ラグビーリーグは、特にオーストラリアのクインズランド州とニュー・サウス・ウェールズ州で盛んです。リーグのオーストラリア代表はカンガルーズと呼ばれています。
今回はNRL(National Rugby Leagueの略で、オーストラリアとNZのチームで構成されています)のブリスベン・ブロンコズとパラマタ・イールズの試合を、ブリスベンのサンコープスタジアムで観戦してきました。

観戦するには、なによりチケットを購入しなくてはなりません。当日スタジアムで買うのも手ですが、海外は事情がわからないので予め購入しておく方が安心です。
まずはブロンコズのHPにアクセスしてみました。HPによると、チケットはTICKTEK.COMというサイトで購入できるようです。
さて、こういったとき便利なのは日本の代理店に頼むことでしょう。しかし当然のことながら、代理店を通すとお金が一気にふくらみます。試みに「オーストラリア」「スポーツ」「チケット」「手配」などのキーワードでググってみるといくつかのサイトが引っかかりました。例えばここは、手配1件につき7000円弱!こんなに手数料を出すのはばからしい。ということでTICKTEK.COMで直接購入することにしました。

1.まずは登録をしなくてはなりません。
トップページの①"Join now"をクリックし、メールアドレスと名前など必要項目を記入すればすぐに登録できます。

2.登録が終わったら、欲しいチケットがあるかどうか確認します。②"Search a Keyword"に"rugby"と入れると、チケットを取り扱っているチームの一覧のページに移ります。そこで該当するチームを選びクリックします。(③"Select a category"からスポーツを選択し、観戦したいチームを見つけることもできます。)

3.チームを選んだら試合の日時を選択します。④の欄から観戦したい試合の日時を選択します。選択すると料金一覧がその下に表示されます。

"Gold","Maroon","Blue"などはシートの種別です。シートの種別はこのようになっています。⑤"Buy Now"をクリックします。購入するチケットを選択するページに移ります(この時点ではチケット購入は確定ではありません)。

4.⑥"Select Ticket(s)"の項目で、購入したいチケットの種別を選びます。ここでは観戦シートの種別リンク、人数、チケットの受け取り方法を決めます。

例えば、大人2人maroonシートで観戦したい場合、一番上の"Adult"のところでシートの種別(maroon)を選び、その横の"Quantity"で"2"を選択します。購入できるシートは右の欄の"Availability"で確認します。この場合、"Gold"は"Single seats only"となっており1席しか購入できません。"Available"となっていれば購入可能です。
さらに重要なのは、チケットの受け取り方法です。
受け取り方法には⑦"Regular Mail"、⑧"Venue / City Box Office Collection"、⑨"ezyTicket"の3種類が選べます。⑦は普通郵便でオーストラリア国内でも1週間前後かかるとのこと。⑧は開催地もしくはCity Box Officeで直接チケットを受け取る方法。この場合、購入したクレジットカードと身分証明書を提示しなくてはなりません。で、もっとも手っ取り早いのが⑨です。
⑨を選ぶと登録したE-mailにPDFファイルでチケットが送られてきます(こんな感じ)。事前にプリントアウトし、当日はプリントアウトした紙を持っていけば入場できます。

5.シートの種別、人数、チケットの受け取り方法を選択しすると、⑩現段階でもっとも良いシートが表示されます。

シートを確認し下にスクロールすると、⑪個人情報を記入する欄があります。
E-mailと名前は登録した際のものが表示されるので、電話番号"Daytime phone"を記入します。記入の仕方は海外から日本の番号にかけるのと同じです。

そして⑫クレジットカード情報と⑬住所を記入します。最後に⑭"Submit Payment"をクリックします。

これでチケットの手続きは完了です。すぐにE-mailでPDFファイルが送られてきます。

P.S
代理店を通さなければかなり格安で試合を見ることができます。英語のHPですがそんなに難しくはありません。長々と書いてしまいましたが、もし誰かTICKETK.COMでチケットを買おうと思っている人に参考になったら幸いです。


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NRL観戦記1 ラグビー・リーグとは [Rugby]

日本でラグビーといえば15人で戦うもの。しかしこれはラグビー・ユニオンと呼ばれるもので、海外にはラグビー・リーグと呼ばれる、13人制のもうひとつのラグビーがあります。
日本では存在すら知られていませんが、英国やオーストラリアではとても盛んです。あちらのメディアでは“Rugby Union”と“Rugby League”と分けてカテゴライズされています。

もともとユニオンとリーグは同じ組織でしたが、ユニオンはプレイによる金銭的な報酬を一切認めていませんでした。ところが1895年、イングランド北部において、プレイ中のケガによる休業補償問題に端を発してユニオンから独立し、プレイによる金銭的報酬を認めた団体が誕生しました。
なんでこのようなことが起こったのでしょうか。ロンドンに本部のあるユニオンは、もともといいとこの人たちによって要職が占められていました。つまり彼らはラグビーによって金銭的報酬を得ずとも、裕福に暮らしていける人たちだったのです。一方、イングランド北部の人たちは労働者階級が多く、ゲーム中のケガにより仕事ができなくなれば死活問題となってしまいます。ところがお偉いサン方はそうしたことを考慮に入れず、プレイによる金銭報酬を認めませんでした。こうしてプロフェッショナルなラグビー組織が誕生したわけです。

あらゆるスポーツにグローバル化と商業化の波が押し寄せても、体質が保守的な(今でもそうですが)ユニオンは依然プロを容認しませんでした。この結果、ユニオンからリーグへの引き抜きが多く見られるようになりました。
1987年にユニオンの第1回ワールドカップが開かれましたが、このとき優勝したNZのFBジョン・ギャラハーは巨額のお金でリーグに引き抜かれ、結局NZはその穴を第2回ワールドカップまでに埋めることができず、準決勝でワラビーズに敗れ去りました。この試合は今までに見たNZの試合の中で最も痛々しいものです。また3位になったウェールズのFHジョナサン・デービスも同様にリーグに流出してしまいました。こうした状況に腰の重かったユニオンもついにプロを容認することになりました。リーグが誕生してから、かれこれ1世紀もの時間が流れていました。
現在ではリーグからユニオンに選手が移るという、以前とは逆の現象が起こっています。ワラビーズのマット・ロジャース、元イングランド代表のジェイソン・ロビンソンなどがそうした代表的な選手です。

リーグのルールはユニオンと異なる部分があります。(リーグのルールはこちらを参照してください。)
リーグにはラインアウト、モール、ラックがありません。スクラムはかなり形式的なものになっていて押し合いません。さらに、大きな違いはリーグには「攻撃権」が認められていること。攻撃権を有したチームは6回の攻撃中、ボールの保持が認められます。またトライ4点、コンバージョン2点、PG2点、DG1点になっています。
基本的にボールを持った選手はディフェンスに1人であたり、ボールを出さなくてはなりません。ディフェンスも多くて3人でアタックを止めなくてはなりません。そして素早くディフェンスラインを整えなくてはなりません。というのは攻撃権が認められているため、ディフェンスに人数をかけると、素早くボールを出されたときに次の攻撃にディフェンスが不足してしまうからです。こうしたことから、リーグの選手はユニオンの選手よりもフィジカルですぐれ、特に上半身がしっかりしています(もっともこれにはジャージのスタイルも関係して見た目の印象の違いということもあったでしょうが)。現在はユニオンにこうしたリーグのオフェンスやディフェンス・システムが導入されるなどの影響からフィジカルで向上が見られ、ユニオンの選手も体格的には見劣りしません。

リーグのゲームはプレイの断絶が少なく、プレイが継続され、また密集のややっこしさがないためにわかりやすく、かつ合理的になっており、このあたりが人気の秘訣でしょう。


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